単身赴任を始めて一年経っても変わらなかったこと

単身赴任の住
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北海道は四季の変化に富んだ土地なので、季節によって服装がだいぶ変わったり、気温に伴い使うもの、使わなくなるもの、必要なものが出てきたりする。

よくいえばミニマリスト気質、悪く言えばメンテナンスや掃除が面倒臭いだけの僕は、なるべく物を増やしたくないので、使えるものは使いまわして、もしくは組み合わせなどで、どうにか工夫して済ませようと考えている。

なので他の一般的な単身サラリーマンと比較するとかなり持ち物が少ないはずだが、その中でも処分したり、買い足したり、オーディションを行って篩にかけたり、なんだかんだと入れ替えがあった。

そして一年間であれこれ試行錯誤してみた結果、これだというスタイルが固まってきた今、そのあたりをちょっと振り返ってみようと思う。

家具

椅子・テーブル・懸垂スタンド・ダンベル

トップの写真参照。これが家具のすべて。

引っ越し初日に全部は運べなかったので揃うのに数日のタイムラグはあったが、物は変わっていない。今後変わるとしたら、筋トレで物足りなくなってもう少しウエイトのあるダンベルに替えるか、本格的な作業デスクとイスをセットで買うくらいか。

でも、そうすると今のダンベルと椅子とテーブルを手放す(入れ替える)ことになるだろうから、結局トータルでの数は変わらないということになるのか。今のところ全部気に入っているのでそうした予定はないが、持ち物のブラッシュアップを考える時間は楽しい。

寝袋生活

最初の二日間は正に寝袋のみという、床との真っ向勝負だった。しかし、フローリングがあまりに冷たく硬いので、なかなか寝付けないうえに翌朝起きると体のあちこちが痛く、腰痛持ちの僕は迷うことなく枕とマットレスを買い足して寝心地は劇的に改善した。マットレスは三つ折りのものを選んでのでコンパクトに畳める。

そして、毎朝ルーティンとして起床後すぐに寝袋とともにクローゼットに収納している。これは広義の意味でのベッドメイキングになると思うが、一日の始まりにそうした軽いタスクを習慣的にこなすことで自己肯定感や幸福度が上がる効果があるらしい。

らしいのだが、実際どうだろうか?まぁ言われてみればそうかもな、くらいの感じか。単純に、床に何も置いていないスッキリとした部屋に朝日が差し込んでいる光景は、見渡してみると気分が良いので変わらず続けている。その後に掃除機掛けもしやすい。寝袋生活は、この場所を取らないという部分に快適さと最大のメリットを感じている。

寝袋は汚れたら洗濯機で丸洗いできるものを選んだし、セットで買ったシュラフだけで夏はOK,冬も寝袋の中にシュラフを入れると寒さには特に問題を感じなかった。コンパクトに収納できるので持ち運ぶときも処分するときも楽だ。十分ごみ袋に入れて捨てられるサイズだ。これがベッドや布団だとそう簡単にはいかないし、むしろお金がかかるのではないか。

ということで、けっこうおススメですよ。寝袋。

自炊生活

これもずっと変わらない。土日祝日は外食と決めているが、逆に平日部屋で食べるものは自炊でカレーかパスタと決めている。

米とパスタ麺と各ソースを切らすことがまず無いため、パスタもカレーも(炊いたお米があれば)10分ちょっとあれば用意できる。そしてかかるお金はコンビニ弁当のだいたい三分の一で済むので経済的だ。栄養面に関しては調べたことがないので知らん。とりあえず単身赴任を始めて1か月で贅肉は落ちた。何より、大きいプラスチック容器を捨てるのが面倒臭い、という理由で、コンビニ弁当や総菜などを部屋で食べることがない。

自転車・徒歩通勤

会社が近くても、つい億劫がってしまい車に乗ってしまうのが北海道民ではないだろうか。北海道あるあるで、徒歩5分のコンビニへ行くのに車を使う、なんてよく聞く話だ。

自分の場合は部屋選びの優先順位というか譲れない条件として、とにかく職場に近い物件を選んだ。通勤時間はこの世で最も無駄な時間のひとつだと考えているからだ。旭川でも同じ理由で夫婦ともに職場に近い立地を選んで家を買ったのだが、そっちではお互い車に乗り5分程度の通勤をしていた。そして今、札幌での僕は通勤距離およそ500mの部屋に住み、春から秋まで自転車で2分、冬は徒歩で5分という通勤時間に収まっている。

こうなるともう車庫のシャッターを開けて車を出してまたシャッターを閉めて、1分で職場について駐車スペースを探してとやっているうちに、小回りの利く自転車のほうが早い場合がある。冬場の車通勤には、それに加えて暖機運転が必要だったり、路肩の雪で道路幅が狭くなったり、歩行者や自転車が気になったり...それが退社時にもだ。

結局、車に乗るのがむしろ面倒くさくなってきたのだ。住む環境でここまで変わるものかと自分でもつくづく思う。以前は週末ピカピカに車を磨いてちょっとの距離でも大好きな車に乗ることで幸せを感じていたのに。しかし、この生活がやってみると意外と悪くないときた。

食生活が簡素になって食材の量が把握しやすくなったため、会社帰りに重たい買い物をすることも少ないのもあるだろう。だいたい土日には車で出かけるが、そのタイミングで一週間分の買い物を済ませてあるからだ。そうなると平日はまず車に乗らないので、ガソリンも全然減らない。寄り道して余計な買い物もしない。あぁ、経済的だ。

まっすぐ帰宅し、その後食事をとるともう出かけることもないので、自分だけの夜の時間をたっぷり使える。だいたい夜はのんびり過ごしているが、短い距離ではあっても歩くことや自転車に乗ることがちょっとした運動にもなっているのだろう、寝付きも良い。あぁ、健康的だ。

そして札幌では、意外と出かけた先でも駐車場に困ることがあるので、乗れるうちは休みの日でも自転車に乗ってあちこち食べ歩き(走り?)をしている。特に白石サイクリングロードは大好きなコースだ。近くに好きなお店もあるし、肌で季節を感じられる。桜や紅葉の季節はもちろん、真夏でも気分よく良い汗をかける。もうサイクリングが趣味といってもいいくらいになった。

これらは今の部屋に住んでいる限り変わらない、というか続けていきたいものでもある。

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