新しく自転車を購入した。人生初の電動アシスト付き自転車、パナソニックの”オフタイム”だ。
買い替えを考える
単身赴任で札幌へ来てからは、事務所のすぐ近くに部屋を借りているため雪のない時期は自転車で通勤している。その取り回しの良さというか気軽さから、車よりも自転車の出番が多くなっている。会社帰りのちょっとした買い物や、駐車場のないお店へ行ったりする場合など、札幌の生活では何かと便利だ。加えて、運動不足解消のためにやるようになった週末のサイクリングがある。
お気に入りの白石サイクリングロードは大学生の頃にも走っていた道だけど、20年経った今では北広島まで道が延びている。自宅を出発してから北広島まで、往復約40㎞の所要時間が2時間ほどという距離が絶妙で、これは毎週末の良い運動になると考えて何回か実際走ってみたら楽しくてハマってしまった。
自分が乗っていたのはいわゆるシティバイクだが、サイクリングロードではクロスバイクやロードバイクに乗っている方をよく見かける。確かにそれらは自分の自転車よりもスピードも出るし、競技的な面白さもあるし、脚力も鍛えられそうに思える。未知の世界に対する興味が湧くとちょっと羨ましくなってきて、買い替えてみようかと思い立った。
でも調べれば調べるほど、クロスバイク買うなら今のシティバイクで十分な気もするし、買ったら買ったでロードバイクが欲しくなりそうだし、ロードバイク買ったらカスタムなど含めて維持費が掛かりそうだし、どちらも盗難の心配が付いて回る(実際身近で同僚が盗まれている)し...でも今までのシティバイクはちょっとつまらないし、何より自分の乗っている小さい軽自動車には積めないという点が不便で不満だ。
欲しい自転車
つまり自分が求めている自転車の条件をまとめると、
●メーカー どこでもいい
●価格 気にしない
●形 なんでもいい
●色 どうでもいい
●速度 楽であれば遅くてもいい
●大きさ 旧規格の軽自動車に積めるサイズ
という、要するに小さくて楽に移動できるものであれば、というものだった。
となると必然 ”折り畳み式の電動アシスト付き自転車”というものに行き着くわけだが、そうなると次に求めるものとして、メインで走る白石サイクリングロードに合わせて
●航続距離 40㎞以上
という条件が付いてくる。途中でアシストが切れたら、ただの重い折り畳み自転車だから。
これにビッタリハマったのが パナソニック オフタイム (Panasonic offtime)だった。
購入
買いたいものが決まったら、どこで買うかを考える。店選びだ。できれば実物を見てから最終的に判断したかったので、オフタイムを置いてある店を探す。
札幌市内にはサイクルショップは多いけ置いてある店は意外と少なかった。「サイクルベースあさひ」のネットショップで購入も考えたけど、たしかに価格は魅力ではあるがやはり実際に見て、なんなら乗ってから決めたい。
何軒か回ってようやく「サイクルハウスかわた」さんで発見。
性能は十分下調べをして把握していたので問題なかったが、実物をみてその見た目も気に入った。折り畳むと車に積めることも確認できたし、車体の色のオリーブグリーンも自分好み。お店の方の対応もとても親切丁寧、説明も明瞭で分かりやすくてもうここで買おうと決めた。
ただ、安くはない出費ではあるので一旦クールダウンするため、そして奥様にひと言相談をしなければということで、とりあえずこの日はお店の方に見せてもらったお礼を言って、ひとまず家に帰る。
奥様に相談したところ、「別にお小遣いの範囲内ならいいんじゃないの?運動にもなるし車より経済的だし」との理解あるお言葉をいただけた。背中を押してもらえたようにも感じ、かくしてオフタイムの購入を決めた。
実走
そして5月某日、まだ桜の咲いている白石サイクリングロードをオフタイムで初走行。バッテリーは充電済みなので色々と試してみながら走る。
走行モードは三種類あって、消費電力のい高い方からパワー、オートマチック、ロング、となる。
航続距離(目安)はパワーで約30㎞、オートマチックで約38㎞、ロングで約50㎞とのこと。
人生初の電動アシストだが、走ってみるとその力強さはすぐに体感できた。ロングでも十分なアシストが働いて、7段変速のオフタイムだがトップギアのままでたいていの道はスイスイ走っていける。
この快適さを言葉で伝えるのはなかな難しいけど、今まで立ち漕ぎしなければ登れなかったような坂道でも座ったままやや強めにペダルを漕げば登り切れる、というとわかるだろうか。自分の中ではちょっとしたエポックメーキングな経験だった。これはもう一度乗ったら電動アシスト無しには戻れない。とにかく楽なのだ。
今まで乗っていた自転車では北広島に着いた頃には(運動不足もあって)かなり足が疲れて帰宅する頃には太腿もやや張っていたくらいだったけど、オフタイムではだいぶ余力を残して爽やかな気分のまま、道中の景色を楽しみながらサイクリングが出来た。
思わず「これだ、自分の求めていた自転車は」とか口にしてしまうくらい気に入った(傍から見るとちょっと危ない人)。
ちなみに、最初の走行では色々試したもののほぼロングで走って往復し、家に帰った時点で(つまり約40㎞走って)バッテリー残量50%だった。
次からは、最初からオートマチックでもう少しアシストの恩恵を受けながらでも往復いけそうだ。
漕ぐのに必死だった今までと違い、綺麗な八重桜を撮ったりする余裕があった。
総評
総評として、
●良い点
電動アシスト : ロングでも立ち漕ぎ一切不要なほどモーターの力がある
サイズ : 小さいので回頭性が良くて取り回しし易い。
航続距離 : ロングであれば余裕、オートマチックでも自分の使い方なら十分、常時パワーは難しいか。
ライト : オート。電力はバッテリーから供給されるためペダルが重くなったりはしない。
見た目 : 個人的には可愛くて好き。可愛いのに力強いとか素敵。
●悪い点
盗難の心配 : 車体はもちろん、バッテリー単体でも盗まれるとか物騒な話をよく聞くので。対策もチェーンロックしていてもやっぱり心配...なので通勤にも使いたくないのでサイクリング専用になってしまいそう。
充電の手間 : あたりまえだけどバッテリーは充電が必要なので。週末土日の二日間走るなら二回充電しなければ。ちょっと面倒くさい。
サドル : 調べたら他の人も言っているけど、デフォルトのサドルが硬いのか形が悪いのか、乗っているとお股が痛くなる。早々に替えたい。
といったとこか。
でもトータルで考えると、大変満足度の高い買い物をしたと思う。何しろ自転車は日常で使用頻度が高いし、。単身赴任中は(おそらく別の土地に行っても)会社の近くに住んで生活圏が狭いし、奥様の言う通り確かに経済的かもしれない(イニシャルコストが掛かっているけど)。ただ、歳をとっても乗り続けることが出来るものだから大事に乗ればそのうち元が取れるかな。
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