週末のランチの後、色々と用事をたしてちょっと一息つきたくなった頃。そして美味しい珈琲でも飲んでゆっくりしたいな、なんて思った時に最高な場所がある。それがこちらのお店「Drop in Cafe」さんだ。
思い起こせば、最初にお邪魔したのは20年ほど前の大学生時代だった。そしてお店が22周年ということは、ドロップインカフェさんも開店間もない頃だったわけか。当時はまだ札幌にもスターバックスなんかは無かった(自分が行ってなかっただけかも)ので、自分にとっては本格的な”珈琲”を飲ませてもらった初めてのお店だったかも。そして、その時の珈琲がまぁ美味しかったものだから年月が経った今でも強烈にお店の印象が残っていた。
単身赴任とはいえ、こうしてまた札幌に住むことになって、当時好きだったお店が残っていること、そしてまた通えることはものすごく嬉しいし、なんとも感慨深いことだ。時には青春時代の思い出に浸りすぎて、”また月曜から仕事”という現実から逃げたくもなったりするが...
お店の雰囲気
店内に入ると先客4名。カウンターに二人とテーブル席に二人一組。カウンターでコーヒーカップとマスターの珈琲の淹れ方を眺めながらも良いな、と思ったがカウンターの席の間隔が2席ずつの空きという、割って入るにはなんとも微妙なものだったので、テーブルを選ぶ。
椅子もテーブルも木目がいっぱいで心地良く落ち着ける雰囲気の内装。カウンターがこれまた立派な一枚板で、なんとなく目にも優しい空間だ。
珈琲はブレンドだとソフト・ミドル・ビターの三種類から好みを選ぶスタイル。豆の量や挽き方、蒸らしの時間で調整するのかな?そのほかカフェオレやカプチーノなどのバリエーション、紅茶やココアなど。軽食ではフレンチトーストやプリンやケーキも、単品・セットで選べる。
トーストのパンやプリンは自家製で、それも結構なこだわりをもって作られているから美味しい。
本日のケーキセット
注文したのはケーキセットで、オペラとビターブレンド。オペラの手前のケーキは、なんといただきもの(!)
というのは、これはこの日いらしたカウンターに座っていた方が作ってきたケーキで、店内の皆さんでどうぞ、ということでその場にいた客全員で分けてもらったのだ。趣味で作っているのか、それともお店でもやっているのか、その方曰く「試作品だから美味しいかどうか...」とのことだが、いやいやご謙遜を。見た目がもうとっても美味しそうではないですか。
ビターにしたのは昼食後だし眠気覚ましに、そしてお供がオペラということでちょっと強めの方が良いかな、と思って。この選択は大正解だったと、一口飲んでハッキリとわかった。舌の中に浸み込むようにずっしりとコクの深い珈琲だ。
”一杯ずつ丁寧に淹れてくれる”なんて表現はなんとも月並みな言葉だが、マスターの淹れ方を見ていると本当にそう思う。いろんな珈琲豆をいろんな淹れ方で飲み比べをしてみたいくらいだ。
こちらのお店で出てくるケーキは、お隣のケーキ屋さん「パティスリーシエム」さんから仕入れられているとか。
道理で、よくあるレンジでチンするだけの解凍ケーキとは一線を画すお味。めちゃくちゃ美味しい。味わいたいので、フォークで取る一口がついつい小さくなる。気になってきたので今度シエムさんにもお邪魔してみようかな、なんて思う。
そして、幸運な時間に居合わせたおかげでいただいたレモンのケーキも、こってり濃厚なオペラとは正反対なはずなのに珈琲にとてもよく合う、爽やかな香りとお味。もちろんいただいた方にも「すごく美味しいです!ご馳走様でした!」とお礼を忘れず。
もう幸せ以外のなにものでもない、素晴らしい休日の午後を過ごせた。
ふとテーブル横を見やると、カップが色々と置いてある。特に割れたり欠けたりしているわけではないようなので、カウンターに並んでいるのが一軍で、こちらのは二軍という扱いなのかな?
とりあえず右奥二番目の赤と白のカップが気になった。PLAY BOYのコーヒーカップ?珍しい...
今度来た時は、可能ならカップの指名をしてみようかな?「そのカップで飲んでみたいんですけど...」なんてことが出来たら、それはとっても贅沢で素敵なカフェタイムではないだろうか?
店舗情報
定休日:月曜日
営業時間:11:00~23:00
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