激務が続いた一週間の最後、金曜日の17時頃。
事務所で同僚と「一生懸命働いた日のビールはさぞ美味いだろう」という一般論を喋っていると、話を聞いていた上司が「それは今日俺に飲みに連れて行けということか?」と仰る。
僕は札幌では自宅で酒を飲まないと決めているので、ビールを飲むなら外しかないと周知されている。その僕がこんな話をしているということは、と頭とノリの良い上司は考えた様子。
「(そのつもりはなかったけどどうせ暇だし)そうですよ~、たまには飲みながらもっと色々と仕事のこと武勇伝とか聞かせてくださいよ~」と言うと、「よし、じゃあ行こうか!」と、今年度で一番やる気になった顔の上司。楽しい職場ですわ。
とりあえず店をどこにしようかとなったとき、これは良い機会だと思い「実は前から気になっていたお店があるんですよ!」と「梅田時計店飲食部」の名前を出すと、他の二人も知っていた様子。そして夜の楽しみが出来た途端、それぞれ普段見せないような尋常じゃないスピードで仕事を終わらせてしまった。不思議な職場ですわ。
お店の雰囲気
会社から近いので移動手段は徒歩。飲みの前のちょっとしたウォーミングアップだ。そしてお店に到着。やはり何度見ても看板が面白い。「時計店の飲食部って何だろう?」と、字面からあれこれと想像が膨らんでしまうのだ。
いざ中に入ってみると、自分たちがその日最初の客だった。いつも混んでいるイメージがあったので、意外だけれどもすんなり入れてひとまず安心。元気なマスターにお迎えされ、席に案内されながら「お客さん、うち初めてのご利用ですよね?今日はありがとうございます!」と愛想よく挨拶をしてもらう。もうこの時点で良いお店だな、と感じた。
テーブル席に座って見渡すと、店内は居酒屋さんにしてはいやに清潔感があるというか、真面目そうな造りというか、ちょっとした違和感がある。気になっていた店名の由来を聞いたところ、どうやら本当に元時計店だったようで、マスターのお父様が経営されていたお店を受け継いで居酒屋にしたとのこと。それでか、と前述の違和感やカウンターのいかにも眼鏡が入っていたようなショーケースやらなんやらの合点がいった。
メニューを見ると、こちらのお店は焼き鳥・串物がメインのようだ。
ホワイトボードに本日のおススメもあって、メニューは豊富。
何を頼もうか迷う、初めてのお店での楽しい時間。
お料理
とりあえずビールから仕事終わりの飲み会スタート。この日のお通しは麻婆豆腐。
ここのところ夏日が続いているのもあってビールが美味い。みんな最初の一杯は一瞬で空になった。
写真は枝豆にフライドポテトに串など。他にもいろいろと頼んで美味しくいただいたけど、何しろこの日は仕事の話でヒートアップしてずっと喋りっぱなし。他の料理を撮る暇がないほど。
それにしても、普段なかなか話さないような深く突っ込んだような話題が酒の力もあってか出るわ出るわ。自分も最近仕事に対しては思うことが沢山あったので、この日の気の置けない面子の中では話し易さもあってだいぶ熱く語ってしまった。
旭川ではこんなことはまず無かったのにな。なんだか札幌に来てからは「サラリーマンらしいことやってるな、自分。」と思うことが多くなった。性格もだいぶ変わったし。明るくなったというかポジティブになったというか。
喋りすぎて疲れたころ、気づけばお客さんでお店がいっぱい。ほぼ満席になっていた。それもみなさん常連っぽいし、梅田時計店さんはこれからが本領発揮なのかな。
明るいマスターと優しそうな奥さんの人柄も良いし、料理も美味しいし、とにかく居心地の良いお店だった。
職場からも近いし、これはこれから何度か通うことになりそうな予感がする...
店舗情報
営業時間 月~土曜 17:00~23:00 日曜 16:00~22:00
定休日 火曜日