有休を使って旭川に帰省していたときのこと。せっかく帰ってきても平日で妻は仕事のため、お昼は寂しいお一人様ランチとなった。この日は前の晩に飲み過ぎたため、あまり食欲が無くて、朝食は牛乳とプロテインだけで済ませただけだったが、お昼近くになってもそこまでの空腹感は無かった。
こういう時は無理に胃に何かを詰め込むようなことはせず、ちょこっと歩いて体を動かしたりしながら気の向いたときに食指の動いたものを摘まむくらいで良い。
ということで、とりあえず街中へ向けて車で走り、その辺をプラプラ散歩でもしようかなどと考えていると、ちょっと気になる店があったことを思い出した。
単身赴任を始めてからは、旭川で昼にお一人様をする機会は少ないというか、今回のように有給中でもない限りまず無いので、せっかくだから突撃してみることにした。
それが今回のお店、「有頂天」さんだ。
旭川の中心街から西へ向かって少し行ったところ、一条通に面してお店がある。
駐車場
ちなみに、初見だと分かり難い駐車場の場所は、こちらから
有頂天さんすぐ横の近藤染工場さんの建物をくぐって中へ入り
通り抜けたら駐車場が。店名のプレートが下がっているとおり、左側にある6番と7番が有頂天さんの駐車スペースだ。
お店の雰囲気
良い感じに色褪せた木のドアを開けて店内へ入る。まるでタイムスリップしたかのような錯覚。昭和のまま時が止まったかのような空間。
カウンター7席とテーブル席が2卓と、そんなに広くはない。
入口のドアもそうだが、全体的に飴色のような色合いが、よりノスタルジックな雰囲気を感じさせる。
オレンジ色のコーヒーミルや棚の食器類、あちこちにある小物類もどれも可愛らしいものばかり。
店内入って左側のテーブル席はコの字になっていて、人数多めでも大丈夫そうだ。といっても、そもそもあまり大人数で詰めかけるような感じのお店ではないか。
右側にはL時のテーブル席。
それにしても、壁に掛けられた猫の絵。ストーブ。照明。カウンターの椅子の形。どれも雰囲気が出ている。
メニューは壁に掛けてある黒板をご覧くださいとのこと。
どれも安いように感じる。
そして、軽食を頼もうかと思いママさんに内容を聞くと、全部飲み物付きとのこと。であれば、なおさら安く感じるではないか。
バタートースト
メニュー一番右上の、バタートーストを注文してみた。
えらく分厚いのが来た。バターもたっぷり浸み込んでいる。
飲み物はオレンジジュース。
お店は、どちらかというと内装の色や照明の関係もあってけっこう暗めの雰囲気だったが、このふたつでテーブルの上が一気に華やいだ。味の方はまぁ、もう見たまんまとしか言いようがない味なわけだが、それでいい。
なによりも、肩肘張らずに気軽にお邪魔できる昔懐かしな喫茶店があるだけで喜ばしい。
漫画や雑誌類も置いてあるので、時間を潰すのにも、なんとなくボーっとしたい時にも、いろいろ使いたくなるお店だ。この日は、開店と同時にお邪魔したら客は自分一人だけだったので、雑誌を読みながらずいぶんとのんびりさせてもらった。
お腹の調子も、ようやく腹八分目くらいで程よい満足感。小腹が空いているときで丁度良かったかな。
日焼け、経年でだいぶ退色してはいるが、名作も沢山ある。次に来たときは珈琲を飲みながら何か読んでみようかな。
店舗情報
営業時間 12:00~23:00
定休日 火曜日
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