単身赴任について夫婦で話し合う

夫婦の話
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それほど迷うことなく僕は単身赴任を決意した。少なくとも自分だけの生活を考えるならば、学生時代には一人暮らしの経験もあるし、結婚してからも家事は特に分担せずこなしているので、掃除・洗濯・食事の用意などに関しては、全く問題はない。

ただ、家庭内に問題が無いかというと、どうだろう?

金銭面では?

子供のいない共働き(いわゆるDINKS)の我が家なので、よほどの贅沢をしない限りは問題なく普通の生活を送ることが出来ていた。別にこれは自慢とかではないが(実際裕福なわけではないし)、いくら単身赴任手当などが支給されるからといっても、多くの場合(99%位かな?)は竈を二つ持てば家計は赤字だろう。貯蓄や、住宅ローンの繰上返済のペースが鈍ることは間違いない。

家族の問題

猫達の世話も、妻ひとりの負担となる。

詳細は後々書いていこうと思うが、我が家には三匹の猫がいる。三匹とも雌で、それぞれ個性的でありながら問題行動は少なく、とっても美人でお行儀の良い、自慢の娘達だ(親バカLv高)。

しかし、毎日朝晩二回の食事の用意とトイレの世話をするのは、フルタイムで働いている妻にはけっして軽いものではない。朝起きたら(というか起こされて)食事の用意、水の取り換え、トイレ掃除。仕事が終わって帰宅したらまた同じく。当然自分のことは後回しで世話をするが、これが毎日だ。二人の時はどちらか片方が人間の、もう片方が猫の食事などの世話をしていたが、今後は一人でやることになってしまう。

雪国ならではの問題

旭川に住む以上、冬には避けて通れないものとして雪はねがある。除雪だ。

単身赴任の話が持ち上がったのも2月の冬真っただ中だったのもあり、当時はこれが一番気がかりなことだった。何しろ旭川は降雪量の多い街で、冬は毎日のように朝晩除雪作業をしなければならない。夜の間に20~30cmも積もっていようものなら、朝の出勤前にはちょっとしたパニックになる。そんな時は早起きして夫婦で協力して何とかこなしてきたことなので、それを旭川に残る妻一人が担うことになると思うと、とても気が重かった。

そして

ただ、黙っていても仕方がないので妻と話してみた。妻も色々と思うことはあったようで、今まで喧嘩らしいこともほとんど無かった夫婦の間に、少々険悪な雰囲気が漂った。それでもそのあと何度か将来のことなどを建設的に話し合った。そして、完全に納得してくれたわけではないようだったが、最終的には単身赴任を認めてくれることとなった。

決め手は何ということもない。強いていうなら諦めてくれたのだろうか。珍しく仕事に関してアピールした僕の向上心のようなものを少し汲んでくれたのか、とにかく、そこまで言うなら仕方ない、とりあえず一度やってみようか?となった。

妻のほうがはるかに負担が重いのに、僕のわがままを聞き入れてくれたかたちだ。

感謝しなければならない。

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